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2021.04.18

【演奏解説】Organic Call「シリウスに誓う」 ベースTab譜

こんにちわ。ベーシストの植木貴士です。

Organic Callでベースを担当しており、Tees Music Schoolに講師として在籍しております。

今回は4/14にリリースの「箒星、残像を探して」より、「シリウスに誓う」の解説をさせて頂きます。
 

 

Organic Callはこちらから

Organic Call「シリウスに誓う」



 



この曲のベースアレンジをする上で意識したのは「波」


デモの段階で水面に反射する光のイメージがあったので、光はギターだとして、じゃあベースは何を表現しようと考えた時に、波の揺れるを表現しようと決めて、ベースのアレンジを考えていきました。

基本的な方向性としては、白玉、ロングトーンのフレーズは面でリズムを捉えてまったりと、8部ははっきり元気よく。

アンサンブルを支えることを前提に、影の主役はベースなんだと思っていてほしい。

 

フル演奏はこちら

 
 

 



【イントロ】

イントロは前半と後半で全くノリ感が違います。

前半は白玉とシンコペーションで広感を表現。後半からは一変して8分でどっしり支える形になっています。
 

ここで意識したことは、というか楽曲通してですが、白玉はとにかく面でリズムを捉えて広く深くまったりと8分ははっきりと元気に、です。

ここのメリハリがしっかりつくことによって、楽曲の展開による曲の雰囲気がはっきり見えてくると思います。
 



【A
メロBメロ】

このパートはサビに行くための序章。期待感を煽りたいセクションです。

ドラムに合わせてうねるのもいいかもしれませんが、波を表現すると考えると引いていてほしいセクション。
そのため、あまり大きく動かずにシンプルな白玉をつなげているフレーズになっています。


B
メロでは序破急でいう破で展開していきたいセクションですので、白玉のイメージを残しつつオクターブやスケールの動きを入れています。

ABも基本は面で捉えるリズム感で捉えています。各パートの余白を塗りつぶすイメージで気合で白玉を伸ばしていきます。


 

 



【サビ】

サビ前半は白玉ですが、これは後半に8分になるため、波は徐々に迫ってくる様子を表現したい。
そのため、前半の最後では一気に動いていきます。

ここでしっかり強弱をつけて動くことで、サビ後半に波の最高潮を持っていきます。


後半のフレーズは8分の中に少しだけ動きがありますが、メロディーの波、ポイントで動くことで8分の中で緩急を表現しています。


コピーする際はメロディーを意識してみると気持ちよく弾けるかもしれません。
 



 



間奏

間奏も前半後半でイメージが異なっているので、前半の白玉はまったりと、後半の動くフレーズは歯切れ良くがイメージ。

ただ、後半のフレーズはギターのフレーズに絡むようなフレーズになっており、
ギターのフレーズの合いの手的な形になっているので、あくまで主役はギターだということを意識してほしい。
 

 



【C
メロ】

Cメロは5弦を使用したオクターブのフレーズ。

5弦はしっかりと沈み込むイメージ、4、3弦は波が上に上がって行くイメージで弾いてみてほしい。


波の押し引き、満ち引きの表現は、フレーズ運びとアクセントが肝だと思っています。
 

 



【ラストサビ】

ラストサビも静かなセクションから一気に8分に展開する。

最初のサビよりもドラマチックに、より極端にダイナミクスを表現すると、よりラストサビ感が出ると思う。

8分のフレーズは最初のサビよりもよりメロディーに沿う形でドラマティックに動いている。

メロディーの動きを意識して、より派手になるようなイメージでやってみてほしい。
 

 

 



【エンディング】

イントロとイメージは同じだが、今まで出てきたフレーズを少しずつもじりながら展開して行く。

ここもシンガロングのメロディーを追いかけるようなフレーズになっているので、しっかりとメロディをイメージしながら弾いてみてほしい。
 
 

 


 

「シリウスに誓う」は5弦を使うことが多くロングトーンから8分への変化も多いので、しっかりメリハリをつけて弾くことを意識してほしい。

また、リズムの捉え方も面で捉えたり8分で点で捉えたりとイメージの変化も多いので、そこも重要なポイントの一つ。


スライドやグリスで音をつないでいる部分も非常に多いので、到達点のイメージと繋ぎ方のイメージをしっかりつけて左手をコントロールしてみてほしい。

そこまで難しいベースアレンジではないので、楽曲全体の構図をしっかり意識して、前述の通りイメージをしっかりつけて弾いてください。


影の主役はベースです。
 

 

拙い文章で、分かりづらい解説だったかと思いますが、少しでも何かの参考にしていただけたら幸いです。

お読みいただきありがとうございました。



Organic Call
植木貴士

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