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2022.02.26

【ライブハウスのHow to】ライブハウスの一日の流れ ~リハーサルからイベント終了まで~

こんにちは。Tees Music Shoolの植木です。 

前回はリハーサルの時間まで紹介しました。

今回はリハーサルの流れからイベント終了までを紹介していきます。

 

・リハーサルの流れ 

せっかくなので、タイムテーブルから少し脱線してリハーサルの流れを紹介します。 

大抵の場合はこのように進行します。 

ここで2つ注意点。 

リハーサルは時間も限られていますから、セッティング後はすぐに音を出したくなりますよね。 

ですが、ライブハウスによっては音響スタッフさんの準備が出来てから音出しになる場合があります。 

初めて出演する会場の場合は、スタッフさんに一声かけてから音出しすると良いです。 

また、出演者の準備が出来て楽器毎のサウンドチェックに移った際、別の楽器が音出しすると楽器毎にチェックしている意味がなくなってしまいますから、自分の番以外では静かに待機する様にしましょう。 

 

楽器毎のサウンドチェックが終わったら曲でのサウンドチェックになります。 

その前に音響スタッフさんが「モニターの要望は事前にありますか」と尋ねられることがあります。 

モニターとは、足元やサイドにある小さいスピーカーから声や楽器の音を流してもらうこと。よく楽器に対して「◯◯を返す」と言います。 

モニター要望を聞かれたら、音作り中や楽器毎でチェックした際に聞こえにくかった楽器を「◯◯をお願いします」と言った形で伝えましょう 

もし音響スタッフさんにモニター要望を聞かれなくても、聞き取れない楽器や返して欲しい楽器がある場合は曲を演奏する前にまとめて伝えておくと、その後のリハーサルがスムーズに進みやすいですね。 

 

では、モニターの要望もある程度伝えたら曲でのチェックに進みます。 

まずは演奏し慣れている曲を演奏して、聴こえにくい楽器がないかチェックしましょう。 

ワンコーラス程度演奏したら一度演奏を止めて、メンバー毎に要望をまとめて音響スタッフさんに伝えましょう。 

モニターに問題が特になければ、そのまま別の曲でサウンドチェックしましょう。 

ステージ上のモニターがある程度作れたら、ステージでなく客席に降りて全体のバランスを確認してみましょう。 

客席で聴いて見て聴こえにくい楽器や聴こえすぎる楽器があったら、アンプ側で音量を調整するもよし、音量的にアンプであげるのが難しければ、音響スタッフさんに伝えて客席側に向いているメインのスピーカーで調整してもらう事も可能です。 

ベースの低音やギターの高音の出具合など、判断に困る場合は音響スタッフさんに意見を聞いてみるのもありです。 

 

もし、曲の演出の都合でボーカルやドラムなどに深いリバーブなど、特殊なエフェクトをかける曲がある場合は、必ず確認するようにしましょう。 

音響スタッフさんは、どの程エフェクトをかけたらいいのか最初は分かりませんからね。 

こうした特殊な演出は事前にセットリストにも記載しておくと、とても良いです。 

 

音だけでなく、照明の演出もチェックする必要があります。 

照明に関しても、特殊な演出や曲に合わせてバッチリ決めたい演出がある場合は必ず確認しておきましょう。 

ちなみに余談ですが、照明用語で明転と暗転という言葉があります。 

明転は文字通り明るくなる事ですが、ここで間違えやすいのが暗転。 

暗転とは転換中などブルーライト等によって照明が暗めになっていることではなく、完全に真っ暗になる事を暗転と言います。 

「MCは暗転で」と伝えてしまうとMC中真っ暗になってしまいます。 

流石に照明スタッフさんも気を使って上手いこと演出してくれるとは思いますが、自分たちの意図しない演出が入ってしまう可能性があります。 

ですから、少し照明を暗くしたい場合は「照明を少し落とす」や「暗めに」といった伝え方をすると良いでしょう。 

 

時間には限りがありますから、リハーサルは妥協もかなり重要です。 

確認事項にしっかり優先順位をつけておいたり、セットリストに分かりやすく要望を書いておくなど、限りあるリハーサルを有効に使える工夫もしておくと良いです。 

 

リハーサル終了後は次の出演者のリハーサルが控えていますから、ステージ上の機材はささっと片付けて、次の出演者が少し余裕を持ってリハーサル出来るようにしましょう。 

 

・顔合わせから開場 

全ての出演者のリハーサルが終わったら顔合わせをして開場となります。 

顔合わせとは、出演者とライブハウスのスタッフさん全体での自己紹介と、ライブハウスからの注意事項の説明の事です。 

たまに顔合わせにいない出演者がいる場合もありますが、挨拶の場ですのできちんと参加するようにしましょう。 

イベント終了後などに話しやすくなりますからね。 

顔合わせをしたら少し時間をおいて開場となります。 

 

・本番開始 

開場したら後は開演して出番です。 

当日のお客さんの入り具合によって開演が5~10分押すことがあります。 

その際はスタッフさんが教えてくれますので、特に1組目の出演の際は楽屋からあまり離れない方がいいと思います。 

本番はひたすら楽しみましょう。楽しんだ者勝ちです。 

ただ、ライブハウスの機材は大切にしましょうね。 

僕は一度、テンションが上がりすぎてステージ上を暴れまわった挙句、ベースアンプが倒れるという場面を見たことがあります…… 

滅多にないことだとは思いますが、注意しましょう。 

演奏終了後はささっと機材を片付けて転換、次の出演者にバトンタッチ。 

転換の際は、機材の破損や入れ替わりに注意しましょう。 

ちなみに、楽屋はそこまで広くはないですから、本番終了後は機材をコンパクトにまとめて次の出演者が楽屋を使いやすいように出来ると、とても親切です。 

 

・本番終了~物販~イベント終了 

全出演者の本番が終わったら物販の時間、イベント終了となります。 

イベント終了後は楽屋から清掃が始まりますから、動線を譲り合いながら荷物を客席や指定の場所に移動していきましょう。 

全てが終わったら打ち上げ、精算、撤収となります。 

打ち上げは他の出演者やライブハウスのスタッフさんとのコミュニケーションの場です。 

お互いの良かった部分を伝えたあったり、ライブハウスのスタッフさんにアドバイスを聞いてみると良いです。 

また、打ち上げ中に順番に精算となります。 

精算では、イベントの主催者と当日にきたお客さんの人数の確認や出演費のやりとり、今後のバンドの動き方やライブの感想などを話します。 

これからの活動の指針の一つとして、しっかり話を聞きましょう。 

 

出演者全ての精算が終わり打ち上げも落ち着いてきたら撤収して解散です。 

反省点や良かった事、楽しかった事を振り返りながら帰りましょう。 

 

これがライブハウスの一日の流れです。

僕がライブをしてきた中で思った事も書きましたので少し萎縮してしまう内容もあったかも知れませんが、怖がらなくて大丈です。

ライブハウスのスタッフさんは親切な人が沢山いますから。

今回の記事を参考に、ライブハウスを楽しんでいただけたら幸いです。

 

 

 

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